サブロク検証

長く続いた爆丸の歴史もいよいよ終わりかぁと感傷に浸っていたら、なんとなくスルーしとくのは申し訳ない気にもなったので、これまでまったく手を出していなかったサブロク爆丸を一気に揃えた。割とギチギチながら旧版キャリーボックス1個に収まって(蓋のカード押さえのところは切り取った)、たぶん限定で出た士ドラガオンの爆誕ver.で空いてるマスが埋まればスッキリしそうな感じ。


改めて思うのは、爆丸は「内へ内へと斬り込む姿勢が素晴らしい」のだなということ。
爆丸というのはまず小さな球体であることが大前提で、それを切り開いて別の形になることは分かったと。最初は一断ち、次に二断ち、三断ちと斬り刻んでいって、いやもう斬り込めるところがありませんとなった時に、じゃあもう内へ向かうのは止めて外へ行きましょうと踵を返した、ある意味逃げを打ったのが海外版の『Mechtanium Surge』だったわけで。まぁ商品のバリューはそれでグッと上がりましたけども。結果はともあれ。

爆TECHは、そこで逃げなかった。だからこそ失敗したのかな、と思う。内側へ斬って斬って斬りまくって、斬るところが無くなったら、じゃあとばかりに斬るべきものを大きくして、またいっそう深く斬り進んだ。
結果そこに残されたものは、目を見張るほどのギミックの塊なのだが、いかんせん爆丸は球体に戻る。戻ってしまえば、B1の頃とほとんど変わらない、ただの球体だ。だから進化が分かりにくい。というか現実的には、高い値段で売りにくい。

つまるところ、爆丸は爆丸である限り、このジレンマをはらみ続ける。ただそれでも、爆丸が爆丸であることを良しとした「志」を素晴らしいとオレは思う。つかほんとすげえやっぱ。