鳥頭

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永大グリップといえばオレの心をわしづかみにして離さないかつてのホビーブランドだが、その製品群の中で若干異彩を放っているのがこの「エッチラロボくん」。横に置いた「のこのこR2-D2」目当てで入手したロボット玩具のジャンク品ロットに含まれていた、この現物に出会うまでその存在を知らず、オークファンのアーカイブからようやく名称のみを知り得たもの。
デザインラインや永大の存続期間を考えると、のこのこR2-D2やトミーのラスカルロボット等と同様に、1980年前後に世界的規模で鬼のように出回ったゼンマイロボットの一つだろうとは見当はつくものの、いかんせんググっても『「エッチラロボくん」に一致する情報は見つかりませんでした』と言われるほどマイナーな存在らしく詳細は不明。

ミステリアスなものほど惹かれてしまうのは人の性で、レストアしようと考えていたR2-D2はほっぽり出し、すっかりそっちに心を奪われてしまったのだ。ジャンク品ということもあってヤケ放題な上にメッキもハゲまくりだけど、妙に味がある(ように思える)。元からこの配色だったんじゃないか(とさえ思える)。
もちろんミステリーは解かなければ意味がないから、元の姿というかキレイな状態のも手に入ると良いなとアラートをかけて十数年、いまだに鳴ったためしがない。

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と思っていたら、実はもう持ってましたという、本当に毎度毎度同じネタの繰り返しで申し訳ない定番のオチ。おまけに別バージョンのもあった(ちなみに全部で3バージョンあるっぽい)。よくよく思い返してみれば、本来はこのドーム型パッケージの底面にあるはずのメーカー名等が書かれた紙片(かシール)が欠品してて「情報」という意味では何も得られなかったためにアラートは外さずにおいたのだった。そうだった。
そんなわけでいまだに詳細は不明のままだが、忘れてたおかげで新鮮な喜びもある。鳥頭か(タイムリーな比喩)。