尾頭

もう一発ダメ押しで、2年前にDecool版(向かって右端)が出て以来その席を脅かすものが現れていなかった偽ミニフィグ・ハルクバスターの新作も。そういえば当局からお達しがあったのか、この「ミニフィグ」とか「ミニフィギュア」という表記が違法コピー商品では使えなくなってるみたいだ。意味あるのかそれ?

一つ目は画像にない2色を加えた色違い4種セットで売られているLisというブランドのもの。これまでミニフィグのハルクバスターといえば、映画版(マーク44[VERONICA])ではなく『レゴ・マーベルヒーローズ』に登場するコミック版をベースにしたものばかりだったのに対して、これも一応その流れは踏みつつ映画版の要素を入れ込んだアレンジなのが目を引く。
中でも最大の特徴はボディを展開して中に通常ミニフィグを収納できるところで、仕様としてはこれこそまさしく求めていたものなのだが、成型の都合で妙に間延びした顔とか、全体的に丸みのあるデザイン処理で印象はいまいち。エッジの立った平面的な構成がブロックフィギュアのキモだと思ってるので、ここは残念なところ。

もう一つは我らがSheng Yuanが満を持してリリースしたもの。ソースが同一だから基本的にはDecool版と同じデザインなのだが、立体化に際するアレンジが秀逸で見た目は全く異なる。なんというかボーイズトイ版とフィギュアーツ版みたいな印象もあったり(ただし実際の『レゴ・マーベルヒーローズ』に近いのはDecoolの方)。個人的には長い腕や小さな頭部、前屈みでボリュームのあるゴリラっぽい体躯が超好み。なにげにヒジ関節が可動化されてるのもポイント高い。
外見的にはこれがベストと思われるのだが、最大のネックはこれが現状レゴでいう「エアポートバトルセット」のオマケとしてでしか入手できないところ。複数欲しいと思っても、700ピースも余計なものが付いてくるのは色んな意味でダメージがデカい。まぁいずれ単品でも入手できるようになると思いますけど。

……と、いずれ全種が出揃うような状況になれば「全種セット」みたいなパッケージも出ちゃいそう、というか中華の連中がそんなオイシイ商売やらない理由がないわけで、何なら名無しのマーク8〜14とかも追加で入れときますよ的なボーナスがあったりするかもしれない。となれば当然こうしてチマチマ追いかけてきたことは壮大な無駄に帰するのだが、ハナからそんな理性持ち合わせてないからバッチ来いだ。