男玩臭

ちゃんとした玩具の流れを受けて、ハズブロの新機軸となる『フォースオブデスティニー』からレイア・イン・ホスとレイを。もちろんお目当ては付属してるドロイドだけなんですが。

レイやジン・アーソといった女性主人公の採用が後押ししたのか、はたまたディズニーのゴリ押しなのか、いまひとつ理解に苦しむスターウォーズ玩具史上初となる女玩ライン。ハズブロには元々『ディズニープリンセス』と『マイリトルポニー』という強固なタイトルがあって、盛衰の激しい女玩業界の中でも常に安定した人気を保ってるわけですが、そのノウハウの片鱗も感じさせない男玩臭さがあって、これほんとに女子が喜ぶのかなと老婆心ながら心配になります。
たぶん「戦う女性」を強く意識した内容だからだと思うんですが、なにしろ顔とかみんなキリっとした表情ですし、極め付けは両脚を握ると上半身をツイストさせて腕を振るという、最近のアクションフィギュアが忘れちまったようなギミックまで盛り込んでんですよ。まぁそのおかげでオッサンが女玩を手にした時の言いようのない申し訳なさみたいなのは微塵も感じずに済んだから良いんですけど。

“Forces of Destiny”, “Titan Hero”


“Forces of Destiny”, “Titan Hero (3pack)”

さて肝心のドロイドはどうかというと、12インチフィギュアのライン『タイタンヒーロー』版を縮小したようなものになってました。総ABS製で一部ディテールは省略されてるものの、全体のバランスはほぼ同一。BB-8の方は頭部が1軸回転になっていたり、円形パネルの換装がオミットされてて別モノになってますが、R2-D2の方は作りも大体同じ。塗装箇所もほとんど共通なので、小さい分こちらの方が細かく見えますね。R2-D2のドームが銀塗装されてるのが嬉しいポイント。

BANDAI “Movie Vinyl Collection”, “Forces of Destiny”


“Forces of Destiny”, Disney “Elite Diecast”

そのへんにあったのと並べて。バンダイのソフビBB-8探したんですけど、見当たらないのでディズニーストアのダイキャストEliteレイに付属してたのでお茶を濁します。こうして見ると両方ともおよそ1/8ぐらいのサイズという感じでしょうか。女玩の作法としてはお供というかペット的な存在だと思うので、別にスケール合ってなくても問題ないんでしょう。というか同スケールのが欲しければタイタンヒーローと組み合わせればいいので、資産には窮さないはず。

このシリーズ、もし次があるとしても結局パドメ、アソーカ、新作からローズ、変わりダネでせいぜいキャプテン・ファズマぐらいしか出そうにないので、いっそダース・ベイダーなんかも女性化して出すぐらいのノリが必要なんじゃないですかね。ルーカスフィルムはいい顔しないでしょうが。