カートゥーン

丑年だから正月まではいいかと放置してましたが、いつまでも牛レンオー載せてると何年も更新されてないみたいになりそうなので、また自作ネタでお茶を濁します。というわけで今回は「ベーシックフィギュアサイズで『クローン大戦』版R2-D2を作ってみた」であります。
3DCGアニメの『クローン・ウォーズ』じゃないですよ、ゲンディ・タルタコフスキー製作・監督による2Dというかカートゥーン版の方。だいたい『クローン・ウォーズ』の方ではR2-D2ちゃんとベーシックフィギュア化されてますしね、2回も。

ハズブロから発売されたアナキンと。このパダワンヘアーのアナキンと並ぶのは劇中で1シーンだけですけど

『クローン大戦』が公開されたEP3の頃はまだスターウォーズ玩具にも勢いがあって、実際クローントルーパーの色変えバリエーションやリデコも合わせると26種類ものベーシックフィギュアが発売されたものの、残念なことにR2-D2はラインナップに含まれませんでした。まぁチョイ役なので当然ではあるんですが。

ただ、なぜかこのカートゥーンスタイルを踏襲した1/8スケールほどのポリストーン製スタチューが「アニメイテッド・マケット」というシリーズ名でジェントルジャイアント社から多数リリースされていて、その中にはレイア姫やヨーダとカップリングされる形でR2-D2も2種含まれてました。なんとしてもカートゥーン版のフィギュアが欲しいオレはしょうがないから必死でノコとかノミとか使ってR2-D2だけを台座からもぎとろうとしましたよ。結局足首のとこが先に折れて台無しになっちゃいましたけど。

直近のベーシックフィギュアであるGalaxy of Adventures版との比較

そんなわけで以来ずっと「ベーシックフィギュアで出ねえかなー出してくれえー」と呻き続けて15年、気がつけば作品自体が『クローン・ウォーズ』との齟齬からかいつの間にかレジェンズ扱いになって正史からも外されてて、さすがにもう無理かなと。ならばもう作るしかないということで3Dプリンターで自作した次第であります。

立体化においては先のジェントルジャイアントのスタチューを参考にしつつ、設定画のバランスを可能な限り守った上でベーシックフィギュアの文法に落とし込んでいきました。トレス線?の雰囲気が出るように、スジボリはかなり太く深く彫り込んであります。

二本足形態は脚部の差し替えで再現

R2-D2のブルーの色味については当初劇中通りの濃い紺色にするつもりでしたが、それだと普通の(いわゆる実写の)カラーリングと変わらないので、いろいろ試してみて結局これまたジェントルジャイアントのスタチューに近い淡い色合いで落ち着きました。こういう青はガンダムカラーのMSライトブルー一択。向かって右に並べた二本足形態の方はカラーリングのテスト用に塗ったもので、こっちはMSブルーで塗っています。というか胸のマスキング剥がすの忘れてますね。肉眼だと気にならない積層跡も写真に撮るとけっこう目立ちますなぁ。

それにしても、色は違えど同じ形のものが並ぶと製品みたいで嬉しくなります。パネルのマスキングは泣くほど大変で二度とやりたくないですけど。

パッケージの絵柄やロゴはスキャンしたものをトレスして描き起こしました

例によってニセモノを作ったら当然偽のパッケージに入れます。それがオレ流(笑)。もともとアナキンが入ってたブリスターを剥ぎ取ったもの(内側のトレイ部分はOTC版)を再利用してますが、剥がすのにアセトンを使ったせいか、しばらく放置してたらなぜか上辺だけドロドロに溶けちゃってたのでそこはカットしました。まぁ3辺くっついてるから大丈夫かと思いますけど、気が向いたら作り直します。というわけでおおむね満足しました。いやぁ良い時代になりましたねぇ。