不思議な感覚

これを見つけた瞬間「きょへぇ!」と腰が砕けそうになった。あまりにも唐突すぎた。

Johnny Lightning 'Galactic Cruiser'

最近リリースされたJohnny Lightningの[FOREVER 64]シリーズの1台。「Galactic Cruiser」という垢抜けない名前が付いているが、まごうことなき『ブレードランナー』のアルファロメオ・スピナー、そしてミニカー的にはかつてERTLから発売された数少ないブレラン・オフィシャル玩具の一つ「レイチェル・スピナー」と呼ばれていたものである。

え?え?え?…と、大体3つぐらい疑問符が重なるのだが、よくよく考えてみれば納得がいく。10年ほど前にRacing ChampionsがERTLと合併、その後社名がRC2となってからJohnny Lightningも買収してるので、要するにもう一緒くた、ということなのだ。
ERTLブランドは既にこのへんのミニカー製造を打ち切っているので、おそらく金型資産を移行した、ということなのだろう。(ちゅーかオレが知らないだけで、ミニカー業界では当たり前な話かもしれません。大げさに驚いちゃってすみません。)
デザイン的にも劇中での扱われ方としても、最も当たり障りのないものとしてこれが選ばれた…と見るのが正しい気もするが、あえてこれを出した、というところにJLのなんというか変な「本気」を感じます。

さてそのあたりの経緯を踏まえた上で、追い打ちをかけるのが台紙右上の見慣れたロゴ。

「TOMY」つまりタカラトミーのロゴだ。
そうか、そうだった。去年タカラトミーがそのRC2社を更に買収したのだった。なんかややこしいな。
さすがに今後キャラトミカの(新)マッハ号とか、旧タカラ・メタルコレクションのアスラーダGSXがJLブランドでリリースされる…みたいなことは無いだろうが、版権的にグレーゾーンの製品をしれっとアソートに潜り込ませているJLだけに、もう何があっても不思議じゃない。ガンメタに塗ったアスラーダを「アスランの車」と称して売ってもおかしくない。いや、称しちゃマズいのか。