ヘルバンカー!

昔っから、世の中を動かしてきたのはマニアだった。アインシュタインは物理マニアだったし、コペルニクスは天文マニア。マルクスは経済マニアだった。
そしてオレは、オモチャパッケージマニア!
 って、それはあくまでオレの場合(恥)。
 フィギュアマニアのユウジが主人公で、もはや存在自体が伝説と化した幻のフィギュアを巡る群像劇という、ジャンルムービーとしてかなり直球度の高い映画『ブリスター!』が公開され、劇中に登場するキーアイテムであるフィギュア『ヘルバンカー』(プロップバージョン)がリリースされた。最大の特徴であるトーキングギミックもしっかり搭載された、まさに小道具の1/1レプリカ、ちゅーかどっちかと言えばこっちがホンモノ(笑)なんである。
 そんな本物とインチキがごちゃ混ぜになった感覚も含めて、オレはこの映画をこよなく愛している。そして愛すればこそ嘘をつきたくなるのがナチュラルボーンライヤーとしての宿命ちゅーかサガなのだった。

 さて劇中にはフィギュアの元になった発禁コミックとしての『ヘルバンカー』のイメージ画像もふんだんに盛り込まれてるんだが、その中には主役のヘルバンカー以外にも様々なキャラクターが登場してて、もしフィギュアがシリーズ化されてればそいつらもリリースされただろうということは想像に難くない。
 そんなわけで、オレ好みの敵役『バンカー・マルク』を、同じ「ガレージトイズ」製風のフォーマットで作ってみたよ。

 人形自体は昔トイザらスなんかで安く売ってたトイビズ製の6インチトーキングヴェノムを芯に、同じトイビズの12インチ素体の腕をくっつけたりした上にエポパテとスカルピーでデッチ上げ。気分的な問題で、一度半光沢のミディアムグリーンで塗装した後に、ヘルバンカーの方に合わせてツヤ消し塗料を筆塗りしてシャドーなんかも入れてみた。あんましこういう汚し塗装って好きじゃないんだが、並べるためにはしょーがないね。
 ブリスター部分は部屋に転がってたスポーンの『ボトムライン』のものを剥がしてまんま流用。台紙はillustratorでデータを作り、プリントアウトしたものをカラーコピーでサイズ調整して仕上げた。

 さすがに伝説の指を持つ韓国人の先生には見せられないようなシロモノなんだが、トーキングのギミックは生きてるので「しゃべる」のが最大のポイントなんである。まぁ、ヴェノムのセリフだけどさ(笑)。

<8/7追記>
 ちゅーわけで、前回更新の時に英語力の無さを見せつけた恥ずかしい台紙を修正。そっちはそっちで幻ってことで良かったかも。ただ、今回も勢いでオリジナルと違うJ型フック付けたりしてて、微妙にエラー風(笑)。

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