すべてを終わらせるために、封印する。

 なんだか絶妙なタイミングでロボットマンとフードマンが復刻されてしまった。もちろんロボットマンは悲願であるのだが、何を隠そうフードマンはオレにとって「まったく興味のない対象」なんである。最高と最低が一気に訪れてしまった……とりあえず、どちらも「ピーク」であることには間違いない。
 これはきっと「ここらが潮時ですぜ旦那」とタカラが言ってくれてるのだ。そうなのだ。
 そう確信したオレは、この熱かった2年間を美しく終えるためにウソをつくことにした。微妙に狂ってる気もするが、焦って書いてるだけだから勘弁してくれ。そんなオレの、美しい「復刻版ミクロマン」を終わらせる最期のアイテムが、この『ホワイトアルバム』である。

 そんなわけで『monochronauts』からいらっしゃった皆樣、こんにちは。知ってる人も多いかもしれないですが、こっちの方が本来のオレ、リアルミーなんですよ。そしてその姿はただの「ニセパッケージ」をデッチ上げるのがフェイバリットなナチュラルボーンライヤーなのでありました。落胆したか。そうだろう。
 ただ、今回はけっこうお金かかってます(笑)。なにしろ最低でもミクロマン11体分だから。組み替えとかやってるから、実質的にはその1.5倍かかってる計算だ。そんなフトコロ事情もあるので、パッケージはいたってシンプルに白い化粧箱に留めておくことにした。なんか思う存分「ハイパーホビー限定」みたいな感じも漂ってるが、そのへんもまぁリアリティってことで。

 ミクロマン自体のことは『monochronauts』の方で書いちゃってるので、こっちでは箱がメイン。たかが箱とバカにするなかれ、今回ちょっと気合いも入れて、紙の選定から設計、裁断、組み立てまで全部やってるのだ。あくまでも「ギフトセット」っぽくしたいので、去年のお歳暮でいただいたタオルギフトの箱を参考にして、例によってアドビイラストレーターで設計。サイズについてはどのカプセルを使用するかも含めて悩んだんだが、アクロイヤーやタイタンも収納可能ってところでニューミクロのカプセルで統一することにして、折り曲げ強度とかを考慮した最も小さいサイズで作ってある。しかしイラストレーターって本当にこんなことにしか使ってないぞって毎度書いてますかこれ。
 で、あとはひたすら切って折っての地味な作業。悲しいかなウチのアルプスMDプリンタはA4サイズまでしか出力できないので、原寸大にするために数枚に分けて出力した設計図を貼り合わせて、化粧紙に写し取って使用。当然ながら化粧紙自体に印刷もできないから、「やっぱモノクロノーツだから最後までデカールだろう」と、ロゴ関係はすべてデカール処理することにしたんだが、「紙は水でフヤける」という小学生でも知ってるアタリマエなことを再確認したりもした。ちゅーか最期の最後でこの失敗は痛い。痛いけど最後だからこれでいいや。なんか長年愛用してきたアルプスMDも、こんな感じでそろそろ限界感じちゃってるので、そろそろ替え時かもしれませんな。

 そんなわけで、失敗したり無茶したり挫折したり苦悩したりしたモノクロの1年もこれにて終了。
 そしてオレの中の復刻版ミクロマンもこれにて終了。
 ありがとう、さようなら。

 あー、でもちゃんと新製品は買うよ。もちろんフードマンも(<根性無し)。

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