『ミニチュアリズム』は「既存の玩具にパッケージを付加することでミニチュアに見立てる」ことがテーマだったため、玩具自体を作り起こすようなネタは涙を飲んで我慢したんだが、マイ玩具史的にもどうしても無視できずにいた『スポーン』だけは「どうしても作ってみたい、いやむしろ作らざるをえない」モノとして、ずっと胸に引っかかっていたのだった。
もちろん作るのなら、誰が何と言おうとファーストなのである。「TOY」という概念や制約を軽やかに払拭し、アクションフィギュアを芸術の域にまで至らせたメーカーの意志が、後の成功を見るまでもなくひたすら正しく賞賛に値するところなのは承知の上で、それでもなお「その意志の片鱗が「オモチャ」のたたずまいの中に同居している」このファーストが最も愛おしいと感じているスポーン愛好者はオレだけじゃなかろう。いやきっと。
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