ARCHIVED UPDATED : 2003.08.24

そんなわけで時期的には1週間ほど遅れちゃってますが、『仮面ライダー555劇場版/パラダイス・ロスト』公開記念ということで、今回は先日お目見えしたばっかのバンプレストのプライズ用アクションフィギュアでひっそりお祝いいたします。記念と呼ぶにはいささか小粒なネタのような気もしますが、オレにとっての標準スケールである1/20=「約9センチ」のアクションフィギュアという存在は何より大事なものなんですよ。そりゃあもうミクロマンの昔から。
さて、クウガ以降着実に毎年リリースされてるこの9センチフィギュア、今年はボールジョイントを完全に棄てたシンプルな1軸可動のみでまとめられた先祖返り的な変化を遂げてます。確かに保持力の少ないボールジョイントはポージングの際にかえって不向きなので、関節に堅牢さを求めたのは正解なのかも。
ファイズはプロポーション的には悪くないものの、顔の心中線の幅が広い小スケールならではの難点がモロに出てて損してる気もしますな。ついでに言うと、この時期にカイザにポインタが付いてないのと、ブレイガンがホルスターに取り付けられないのが許せません。
で、去年の龍騎の時はこんな感じ。メイン3人に王蛇を加えた4体でのリリースは妥当と言えば妥当過ぎなラインナップ。すべてツヤ消しの塗装はこのスケールにおいては大正解で、造型の面でも着ぐるみに近付けようとした姿勢が垣間見えるものの、そのせいかオモチャ的には足がちょっと短かいような気がします。ゾルダ以外は顔の造型もイマイチで全体的な印象もかなりダウン。ちなみに最近出回った『俳優写真パネル&フィギュア』には、同原型にポーズを付けて固定化したフィギュアが付属してますが、顔の造型は相変わらずなので印象最悪です。
それならばと、ダブってた龍騎のフィギュアに食玩100円ソフビの頭とバイザーを付けて無理矢理ブランク体にしてみたら、これがちょっとイイ感じ。ついでにノーマル龍騎の方も顔をガシャポンHGのものに挿げ替えてみたら更にイイ感じ。
…そんなわけで、半数以上がデッチ上げとなった龍騎ライダース。もともとは年々スケールアップし続けて遂には身長9センチに達している食玩100円ソフビを素材に使おうと思っていたものの、こちらもやはり本来の8センチサイズという規格を逸脱しつつあるガシャポンHGが大きさ的にピッタリな感じになってきたため、 今回はそっちを使用。基本的には頭と胸&肩パーツをHGから切り離し、アクションフィギュアの方と挿げ替える作業をしただけ。時間足りなくてバックルの紋章まで手が回らなかったのが心残り。
ちなみに体型のせいでポーズ替えのみに留まったファムと、どうしても造るモチベーションを得られなかった両サバイブ体はHGそのままなんです。ちゅーかどうしても好きになれんわ、サバイブ。
その前年のアギトでは『バトルフォームフィギュア』として異例のパート2までリリースされたラインナップで全9種類。ほぼすべての登場ライダーが出揃った上に、造型や塗装、付属品の充実度も含めたトータルの完成度で、このシリーズがたぶん史上最高の出来。単純にパーツを組み換えただけで再現できるトリニティフォームと、HGのパーツを流用してデッチ上げたなんちゃってG4&アナザーアギトを加えて、とりあえず補完してみました。…G3マイルドはとりあえず忘れたことにしておこう。
ちなみにこのアギトの時はほぼ同スケールで脚関節までボールジョイント化された『アクションフォーマー』なるシリーズが、同じくバンプレストから自販機専用商品としてリリースされてます。初の複数ライダー登場番組だっただけに、なんか色んなとこで盛り上がっちゃったんだろうね(笑)。
その『バトルフォームフィギュア』は更に前年のクウガの時にスタートしたもの。こちらはグローイングフォームを含む当初の全5フォームのみで構成されたもので、ちょっとリッチなブック型ケース入りでリリースされた。とりあえず各種2個ずつ手に入れてライジングバージョンにしようと目論んだものの、今回は時間なくて手が回らず。ちゅーか微妙に違いすぎ。その逆にアルティメットフォームは大きく違いすぎで手が出ませんでした。
更にバンプレストのライダーフィギュアと言えば、98年に衝撃的にリリースされたこの『アクションフィギュアコレクション』が有名。そういえば、この頃はスターウォーズフィギュアが一般的に大ブームになっていたのだなぁ、と遠い目をしてみる。素立ちポーズの9センチフィギュアをブリスターパックに収めた仕様は、まさに絵に描いたようなアクションフィギュアの様式美を追求したもの。さすがに現在の目で見ると造型はいまひとつだが、その王道的なたたずまいは普遍的な魅力を持っていて、あたかも旧ケナーのオールドフィギュアが色褪せないのに似たものを感じます。ちょっと誉め過ぎですか。
このシリーズのみでTV作品に登場したライダーは一応すべて揃うのだが、何故か選に漏れた新2号とか桜島1号とか初期スカイライダーといったバージョン違いのものは、ダブりものを塗り替えて補完しておきました。さすがにショッカーライダーは6人も手に入らなかったよ。
この『アクションフィギュアコレクション』においては、最初に「東映ヒーロー」というくくりで旧1号がリリースされたのが始まりで、従ってほぼ同仕様の東映ヒーローが手に入るのもいいところ。そしてこのあたりになると、「すべてのヒーローが9センチフィギュア化されないものか」という妄想、というより欲望を抱いてしまうのも逃れられない罠。ただし現状ではシリーズ自体が存続してないので、野望を達成するのには手間どることも必至ですな。
比較用に並べた4人のライダーは、後年になってボールジョイントによるフリーモーション仕様でリニューアルされた『フレキシブルアクションフィギュア』のもの。これがもうちょっとマシな出来だったら、いつかロボライダーもバイオライダーも真もZOもJまでも揃う日が来たんでしょうか。
仮面ライダー/9センチフィギュア史(笑)の締めくくりは、こちらは遥かに時代を遡った80年代のポピーの『ワールドヒーロー』、および後続の『ポケットヒーロー』のもの。ヒーローリバイバルの波に乗って、1号やV3ばかりでなく、ウルトラ関係もリリースされてたのがなんと言っても魅力のひとつ。巨大ヒーローはこの仕様には不向きなのか、知る限りでは唯一のシリーズとなってます。もっと出てても良さそうなものだと思うんですけどもね。

…と、そんなわけで、『全ヒーロー9センチフィギュア化運動推進委員会』(構成員1名)は、今後も日夜努力していきたいと誓うのでありました。なんか当初の映画公開記念のことはすっかり消え去っちゃってますけども。

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