ARCHIVED UPDATED : 2004.03.29

とりあえず、いくら寝ても眠いところだけは春っぽくなって参りました。それ、年がら年中ですか。

今回の透けモノは当然のことながらSTiKFASシリーズの最新作から『ALPHA PHANTOM』であります。何しろSTiKFASのサイトでしつこく「透けてるの出してよプリーズ」とアンケートに書き続け、いざ発売が決定すると、米国で最も早く流通する本国トイザらスに仲介業者を通して予約したくらいの期待度数MAX状態だったんだからしょうがない。ちなみに米国で予約したのは「トミーの国内版は6月発売」と勘違いしてたせいなんだが、それが届いて2週間もしないうちに国内版も無事に発売されました。なんだそりゃ。
話のついでに、オレはこの「STiKFAS」というのをずっと「スティクファス」と読んでたんで、トミーの「ステイックファス」というこの「ッ」の付いた語感に馴染めずにいたんだが、実は正式な発音にも「ッ」が入ってるそうですよ。ああこれって『マトリックス』の時とまったく同じだ…。

そんなステキな失敗談もありつつ、やって来た透明素体はまさに期待通りのスンばらしい透け具合。何しろムクですよ、全部ムク。英語で言うとパーフェクトソリッド(<嘘)。ほぼすべてのパーツに気泡が入ってて、透き通る魂に思わず手が震えるくらい純度100%の総クリア・アクションフィギュアであります。デザイン的には好き嫌いもありましょうが、余計な意匠を持たないシンプルな表面のおかげで、ある意味究極の透け人形ではないでしょうか。
ちなみに設計自体は他のALPHAシリーズと同じですが、この透明度を出すために、金型は光沢処理された新造になってます。脱帽しすぎて髪の毛抜けちゃうくらい尊敬しちゃうぞオレ。ところが材料のせいなのか他の素体に比べて割れやすいみたいで、動かしてる間に腕とか股関節の受けパーツが割れまくりました。あ、この時期にこの話題ってマズかったですかね。

このSTiKFASデザインによる『XEVOZ』もとりあえず1個買ってみたよ。STiKFASシリーズよりも対象年齢を下げて、更に最近はオリジナルアクションフィギュアにはほぼデフォルト仕様となりつつあるゲーム的要素を取り入れた新シリーズで、素材的にもポリエチレンや硬質塩ビを巧みに織りまぜて、かなり遊び勝手の良いモノになってます。なにしろパーツの交換が遊びのキモらしいので、着けたり外したりが容易でなきゃ話にならんわけね。ちゅーか本家STiKFASって時々泣きたくなるくらいカタいとこあるものな。シミュレーションゲームに使われる多層ダイスを、うまくアレンジしたデザインも流石。
ただ、誰がどう見ても感じてしまう「バイオニクル臭」は気になるところで、いささか日和った企画のように思えるのは、レゴ魂のない所以なんでしょうか。いや、対抗商品としては正しい在り方なのかもしれんですが。

さて、このままバックレるわけではありません。先程もちょっこり「割れ被害」について触れましたが、先日ようやくオレがデザインを担当させていただいた新生ミクロマン200Xシリーズ『ミクロマン・マスターフォース』が発売されましたんで、オレがそれを取り上げないわけには行かんでしょう。どんな罵倒も受けて立つぜ。

というわけで、MASTER FORCEについてはこっち。
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