ARCHIVED UPDATED : 2012.02.01

ちっちゃくてステキなもの

前回の扉でパワーレンジャーを載せた際に下の方にチラっと「シタリも欲しい」と書いてたんですが、何故それを読めたのか不思議でならない海の向こうのとある方からこんなメール(英文)をいただきました。

「ヘイおまえシタリのフィギュアが欲しいって書いてるけど、こっちじゃもうとっくに売ってるぜメン。もっと言えば薄皮太夫も同時発売されてるし他のアヤカシ連中だってワンサカ出てるんだぜ。なんならオレが売ってやるからペイパルのアカウントを伝えるんだぜカモン」

意訳ですが大体こんな内容だったかと思います。報告してくれた上に手配もしますよなんて、世の中には良い人はいっぱいいますね。まんざら捨てたもんじゃないですね。まぁ提示してあった金額がバカ高かったので、お礼だけして無視しましたが、今にして思えばボッタクリの押し売りだったのかもしれません。

さてパワーレンジャーはビッグタイトルなのでライセンシーはバンダイ以外にもたくさんあります。そんな中でひっそり敵キャラが商品化されてることも少なくなく、ディズニーストアでしか売ってなかったPVCフィギュアセットとか、イタリアだけで販売されているトレカとミニフィギュアがセットになったものとかの中に、初商品化のキャラクターが紛れ込んでいるケースがこれまでにもありました。そういうのは余程アンテナを張り巡らせてなければ、なかなか伝わって来ないわけですよ。まぁ生みの親とはいえイチ関係者にすぎないわけですからね。
そんなこんなで早速それを入手してみたんですが…
…ええと、何でしょうか、これ?
あ、よく見ると、なんだか見覚えのある意匠がありますね。ああ、そうですね、こっちがシタリでこっちが太夫でしょうかね。
…まぁ期待してたような再現度はともかくとして、オモチャとしての雰囲気は悪くないというか、むしろ好きな部類に入りますね、これ。

というわけで今回ご紹介しますのはBlip Toys製の『SQUINKIES』であります。日本でも昨秋から我らがセガトイズが『ぷにっキーズ』として輸入展開してるのでご存知の方も多いかと思いますが。要はガムボールマシンに入るくらいの1インチ大のカプセルに、なんか「ちっちゃくてステキなもの」が入っているという他愛ない仕様の低価格玩具です。そのステキなもの自体もいわゆる軟質樹脂と呼ばれるエラストマー製で、確かにぷにぷに柔らかくて親しみ易いものですが、成型的にも塗装的にもどうしても精度は出ないシロモノ。
ただこれがスゴかったのは、とにかく量がハンパなく多い。毎月○種類ずつ増えますとかいうみみっちいものでなく、もう最初から一気に30種類とかズデンと出して、その次はまた30種類とか、まさに「質より量」という戦略で大ヒットとなりました。
基本はこの12個か16個入りのパックで実売10ドル前後なので、リーズナブルというかかなりがんばってる内容。トレカみたいな袋売り2個詰めのミステリーパックから50個入りのホリデーパックまでパッケージは様々で、大量のカプセルを収納する専用ケースや実際にガムボールマシン風の玩具に入れて遊べるプレイセットなども用意されています。
女子向けの商品が主力ですが、ビデオゲームをモチーフにした男子向けのオリジナルシリーズもあり。またそれと並行して版権モノもリリースされていて、女子向けではディズニープリンセスやハローキティ、男子向けにはカーズ、マーベルユニバース、WWE(プロレス)、ホットウィール!などが発売されてます。ハズブロとマテルが展開してるキャラクターが同仕様で並んでるのはちょっと面白いですね。

ちなみにふと思ったんですが、これ「くら寿司」のキャラでやったら良いんじゃないですかね。びっくらポンの内容的にぴったりだし、キャラクターの数も不自由しないと思うんですが。

そしてこれが敵キャラクターのフルラインナップ。若干、増えてるように見えますが、それは各パッケージに3個ずつ含まれている「ミステリーバブル」、いわゆるシークレット状態のものが加わったため。ちなみにシリーズ1にはナミアヤシとヤナスダレ、シリーズ2にはウシロブシとゴズナグモ、シリーズ3にはナナシが封入されています。そんな情報、どうでもいいですね。それにしてもこのゴズナグモが最初どうしても何なのか判らなくて、公式読本を引っ張り出して調べちゃいましたよ。判明しちゃえば確かにそうなんですが。まぁその程度のもの、ということですか。
こんなザコ敵までワンサカ立体化されるのは初代パワーレンジャー以来ですし、なんだかんだ言ってこの2センチ弱のデフォルメフィギュアというのが意外とツボだったりもするので、思わずニンマリとしてしまうのでありました。ああ、この仕様でR2-D2とか欲しいなぁ、などとツッコミ待ちなことも漏らしてみたり。
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