ARCHIVED UPDATED : 2014.02.03

HALL of ARMOR

先日マレーシアからミニカーを引こうかとカタログをめくっていたところ、「アイアンマン・ミニフィグ8個セット」という商品が目に飛び込んで来ました。見たところレゴのミニフィグのようですが、いやいやレゴが参入したのは『アベンジャーズ』以降で、配布品のアイアン・パトリオットを加えても5種類ぐらいしかないはず。それなのに、商品画像にはしっかり8種類のミニフィグが写ってます。気になって香港の業者を調べてみたら、今度はそれとは別の「アイアンマン・ミニフィグ6個セット」というのもあって、しかもシリーズ1、2の全部で12種類あるらしい。なんかよく分からんけどスゴイことになっていそうなので、とりあえず一気にお取り寄せしてみたよ。
8体セットの方は「ShengYuan Toy」製、6体の方は「DECOOL」というブランド名が付いていて、少なくともミニフィグに関しては完全に別型。果たして別会社なのか、それとも前期型・後期型ってことなのか不明ですが、どっちもレゴのパチモノなので、まぁほとんど似たようなもの。ラインナップも大半が重複していて、結局トータルで14種類しかなかったよ。
せっかくなので本家レゴで一番安いコレクターズボックスを購入して、ホールオブアーマーっぽく並べてみたのが上の画像。1個だけ変なの混じってるけど、気にすんな。っていうか、それが唯一純正のレゴなんだが。ちなみにこのミニフィグ全部合わせて送料加えても、ケースの値段より安かったんだぜ。

中華のパチレゴなんて『わくわくブロック』程度だろうとタカをくくってましたが、さすがに本家レゴと比べるとアラは目立つものの、意外に作りはしっかりしてて好印象もあったり。というわけで、実際に本家と比較した詳細は以下から。これでイゴールとかレッド・スナッパーとかまで出してくれたら、オレ本気で尊敬しちゃうんだけどなぁ。

まずは「Shangyuan Toy」と本家レゴとの比較(向かって右がLEGO)。パッと見は同じもののようですが、実際はあちこちが微妙に異なっていて、別モノであることが分かります。規格が決まってるものだから、こればっかりは「型取りして複製」みたいには作れないものなぁ。タンポ印刷や目の周辺の塗装の精度も甘いのが歴然。ただ塗装に関しては本家も大概ラフなところがあるので、まぁ許容範囲かと。
実はひっくり返すと、違いが更にはっきりと分かります。思うにボディの部分は既存のアリモノで、乗り物に乗せ易い感じに設計されてるんじゃないでしょうか。ちなみにこの画像では両者のヘルメットを入れ替えているのですが、ちょっと違和感があるだけで互換性がありました。まぁこの「ちょっとした違和感」ってのが、やっぱレゴすげえ、ってことなんでしょうけど。
こちらは「DECOOL」との比較。せっかくだからウォーマシーンで(向かって右がLEGO)。この「DECOOL」は割と有名というか、西の「BEST-LOCK」北の「MEGA BLOKS」南の「OXFORD」と並ぶ世界4大レゴ互換メーカーとのことらしいですが、他のラインナップ見ると『チーマ』や『ニンジャゴー』、『ヒーローファクトリー』などのモロパクリ製品ばかり出してて印象は最悪。ただそれだけに「似せてやろう」という意識が強いのか、胴体がちょっと角張ってるところ以外は、一見して違いが目立たないですね。まぁ本家にはありえないゲート跡があったり、塗装精度が甘いのはデフォルトとして。
分解してみたら、上半身と下半身の接続部分が全然違ってました。股関節のパーツをスライド型を使わずに上下で抜くための措置でしょうか。これはこれで結構アタマいいかも。肌の色が全然違うのはご愛嬌。あ、画像で見て気付いたけど、マユのラインのカーブが全然違うな、これ。ちゅーかこんなのわざわざ再現するくらいなら、何かオリジナルなものをやれば良いのにと思うんですけどもね。作ってる人たちにしてみれば、そんなクリエイティビティには1銭の価値もないんでしょうが。
[2014.03.17 追記]

12:8と「DECOOL」にラインナップ的に水をあけられていた「ShengYuan Toy」の方の新弾が出たというので、追加でお取り寄せ。前回同様に全8種なので合計16種とリードしたものの、大半が「DECOOL」とカブってるので、それほど新味はなく。マーク16/ナイトクラブ(らしい)が目立ったところか。微妙に原作のペッパースーツっぽくなってる「ペッパー救出バージョン」みたいなのが入ってるあたり、苦し紛れ感が無きにしもあらず。
多少なりともオリジナリティのあった前回と異なり、ボディ部分は完全にレゴそのものになっていて、完成度が高くなったと同時に「黒さ」もマックス。もう真っ黒け。

今回マーク35/レッドスナッパーもラインナップされてるんですが、単に腕をサイボーグアームにしただけの割とありがちな改変のみでお茶を濁してました。顔もよく分からんペイントだけで処理されてますし。ここはちょっとがんばって気合いを見せて欲しかったところ。まぁこの色のサイボーグアームは本家にないので、それはそれでありがたいですけども。ちなみに向かって右側は途中までパーツを集めてた自作版。偉そうなこと言いましたが、結局ほぼ同じことしかできてないという。
と、ここで気付いたのは、「これもう15個入りケースに入り切らなくなってる!」ということでした。どうすべか。

ちょっと長くなったので後半へ続く

繰り返しますがニセモノなリンクフリーです
© 2014 TAMOTSU SHINOHARA
"Radiotoon" characters and its logos are copyrighted by Tamotsu Shinohara.