しまっているからなんだが、とにかくそう思っていたオレは、その頃やたらとCG関係の人に会ったりして、業種変更にやっきになっていた。
そんな中、某CG製作会社に出向いたオレは、とある作品のデモビデオを見せられる。実写素材にCGキャラクターを合成した絵作りがメインのそれは、テレビ番組として製作するためのパイロット版で、セガをはじめとする企業に向けてプレゼンを行っている最中とのことだった。ちなみになんか書いてて伏せ字にするのももうアレかと思うんで書いてしまうが、この時見たのは『SPEED FIGHTER』のデモである。この後も色んなところでこの作品とニアミスするのだが、それはシャンゼとはあんまし関係ない話なので割愛しとこう。竹谷隆之さんのデザイン(正確にはリファイン)した主人公『アクセル』は、もう股間が濡れちゃうぐらいカッコ良かったので、できれば何らかのカタチで参加したいなぁと思っていた。
それから数カ月後のこと。今度は東映から連絡があって、「セガと組んだ新しい枠の実写テレビ作品に参加してほしい」という内容だった。もちろんオレの頭に去来したのは件の『SPEED FIGHTER』のことで、勝手に「セガへのプレゼンが通ってアレをやるのだ」と思い込んでしまったオレは「CGとか使うやつですよね?」と、さも