vol.1 暗中模索篇


闇生物ギンガー

記念すべき闇生物第1号。井上氏の脚本では相当抽象的に描かれていて、もちろんモチーフの言及もなかった。
そこで、ギンガーという名前から「銀河だったら洗濯機だろ」という発想(これは企画に参加していた『宇宙船』の古怒田さんのアイデアだったと思う)から、モチーフは洗濯機に決定。隠しモチーフはバンデル星人(見ればわかるか)としてバッと描き上げた。
割と笑いを取れて、見た目にインパクトのあるシルエットにしようとしたんだが、かなり怖い感じで演出されてて、ちょっとちぐはぐな印象だったか。
かなり多くの人から「バンデルが〜」と言われたので、あまりバレないように気をつけようと思った。

闇生物シューザー

シャンゼのゲスト怪人で、どーしてもやりたかったのは、中に入る役者さんの眼を出すことだった。初期ライダー怪人みたいなやつだ。だから、必然的に顔は人間っぽくしようと思っていた。
モチーフは脚本の都合上もあって当然、靴。隠しモチーフはサボテグロンだ。この回は戦いがステージ撮影ということもあって、ライティングがとても効果的で、こだわっていた「眼」の描写もすごく良かったと思う。
ちなみに「眼」のこだわりは今日に始まったことではなくて、ビデオの「ウルトラマンVS仮面ライダー」に出てきた「毒サソリ男」でもやってる。実は。

闇生物ジャトゥー

最初の脚本ではドラキュラのように描かれていたので、コウモリのイメージから、傘をモチーフにした。隠しモチーフはアクマイザー3に出てきたハンニャードだったりする。構造的にはほとんど同じだなぁ。造形では首の周りをキチンと作ったがために、背が高くなってしまっていた。これは予想外。ちょっと反省した。だって頭の上に目線があると、どうしても芝居がぎこちなく見えるでしょ?
もちろん「眼」も出せなかった。まず、最初の挫折がこの時点。

闇生物ミライザ

これも脚本でトイレットペーパーの怪物として描かれていたので、そのままモチーフとして使った。隠しモチーフというか、イメージしたのはスカイライダーのナメクジンだったんだが、あまり似なかったか?
どうしても白い体というイメージから離れられなかったので、全体に細かい模様を入れてみたら、けっこー良かった。ドラクエに出てた女の子の衣装にもちょっと似てるか?肩んとこ。
この段階では、東映サイドから「眼はやめてくれ」とオファーが来ていた。中に入る役者さんが限定できないからという撮影上の都合らしいので承諾。


vol.1 暗中模索篇・総括
とりあえずまだオンエアを見てない頃だから、割と色々やってるんだね、実は


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