シャンゼリオン・レギュラーモンスター2


ザファイア

 で、モードスが死んだと思ったら、代わりに登場したのがザファイア。どーでもいーけど、あの攻撃はスゴイよね。(あれ、攻撃か?オレは嬉しいかもしれない)「ブリリアン・カット」っていう変身コードもけっこー好き。全然ブリリアンじゃないが。
 んで、前からやりたかったスポーティな女キャラをデザインしてみた。ふつー女幹部って、色気とか女っぽさを強調するデザインになりがちだからね。人間形態が別にあるから、戦闘性を重視したのにしようとのオファーがあったんでGO。
 イメージとしては「黒人の陸上選手」ってカンジ。なんで、胸とかランニングシャツっぽく分割したりしてる。顔は全然考えず、好きな「クチビルだけ女」にした(ほら、ダイレンジャーのコットポトロもそーだしさ。女じゃないけど)。「J」のハチ女に似てるって言うな。気にしてるから。
 でもやっぱポイントはミツアミでしょ?やっぱ。ちゃんとポイントとして劇中でも扱ってくれたのが嬉しい。さすが小中監督だ。小夜子もミツアミだし。
 で、ミツアミをキチンと作ってもらうために、またまた背面のデザインを描いた。東映モノでは、背面のデザインは描かないっていう暗黙のルールがあるみたいなんで、けっこー迷惑だったかもしれない。すまん。これは作ったのレインボーじゃないみたいなんで、まぁいいか。顔はもちょっとシャープにして欲しかったかな。

ボツ戦闘員

 ここはイレギュラーで、企画時にボツになった戦闘員のデザインをひとつ。
 シャンゼの場合、最初からパターンを崩すというか、そういう姿勢はあったはずなんだが、超光騎士とゆー素晴らしいキャラクターがいて、なおかつ変形合体までやるもんだから、それは劇中で生かさなければならない(と当初は考えていた)。んで、敵の設定の付属として、僕の方で勝手にデザインを起こしたのがコレと、最近劇中に出てきた「ゲート」と呼ばれる異次元の扉だった。
 これは、人間から吸い取った「ラーム」がタマゴ状に可視化したものを戦闘員がゲートに運び込むという、これまた勝手に作った設定に基づいたもの。
 ちなみに、「ゲート」には空中型の他に、地上用の戦車みたいなのも出した。
 なんとなく、ゴレンジャーみたいなスポーツ感のあるアクションを考えてたわけだ。バカだね。
 デザインとしては戦闘員というより、単独目的のレギュラー怪獣みたいなもので、イメージとしてはジュウレンジャーのゴーレム兵のエライやつに近いか?ギョダーイと言わないところが奥ゆかしいな。闇生物とかとも違う、割と闇次元でもレベルの低い一族みたいな感じだ。ゲートなんかも実は同じ民族(つまり生命体)で、バリエーションをつけようと思っていた。
 企画会議の際に一蹴されてボツになった。合掌。

アトラク用戦闘員

 シャンゼはなんと、アトラクション(イベント)用に戦闘員のデザインもあるのだ。
 ただ、当然のように後楽園ではやらないし(やれない、か?)、各地を色々巡業してたらしいが、未見なので、果たしてこの戦闘員が出てきてるかどうか実は知らない。
 亀有であったイベントを見た人の話では、なんか赤いの出てきたっていうんだが。
 んで、戦闘員のデザインってのを、もう百個近く(ホントに)描いた本人としては、ハッキリ言ってネタがない。やりたいことは全部やったし、もう新しさを出せるトコが全然なかった。
 戦闘員は基本的にマスクのデザインに集約されるんだが、そのマスクもいわゆる「面」でヘルメット的なものではないんで、シルエットがかなり限定されるわけだ。
 ただ、締め切りが迫るんで、この際開き直って、完全に球状の頭を持つ「月男」というラフを描いたわけ。メルヘンな感じに聞こえるが、顔面総クレーターで、けっこうグロいやつ。でもやっぱマズいかってなわけで、面状にアレンジしなおして出来たのがコレ。目の部分を黒くするってのは昔から守ってる約束事で、これは昔、実際にアトラクションを演った経験からのもの。何を演ったかは秘密だ。
 シルエットの丸味が無くなって怖くなったので、丸目を付けて、顔っぽくしてみた。
 なんつっても、舞台の上で子供と遊んだりしなきゃなんないしねぇ。
 どーでもいいけど、実際にショーを見た人からの報告が聞きたい。

エリーザ

 というわけで、最終回をごらんになった皆様、いかがでしたでしょーか?あれが残された最後の幹部ことエリーザでした。あ、予告にも出てたか?
 実はこれ、ヴィンスーのとこにも書いたように、企画当初に起こされていたデザインで、名前は「聖王女ユリコ」といった。 ユリカと一字違いなんで、もしかしたらユリカの変身ということで出るのかなぁと思っていたが、こうなったわけ。
 実はデザインは決定し、頭とかは造形にも入っていたんだが、「海外セールスのために、顔を出すデザインはダメ」と某PDがいきなりのチャブ台返ししたもんで、幹部の数が多すぎると悩んでいた白倉PDが、「ならば、この女はナシにしましょう」と英断したもの。確かに、変な面付けて出すくらいなら出ない方がマシだ。
 どーでもいいけど、海外セールスが(ほぼ)決定してたビーカブの幹部は、じゃあ、なんなんだろう?
 で、井上氏の脚本に「エリの変身」が描写されてたことから、造形済みだった頭部に急きょボディ部分を追加して登場となったわけ。それにしても、たった数シーンのために作るか?ゼータクだなぁ。大好き。
 ユリコという名前は、実は宗方チーフの死んだ娘の名前で、おまけに娘とユリコは瓜二つっていうスゴイ設定があったんだが(これ書くとネタバレるよな)、この際ほっとく。どーせ実現しなかったわけだし。
 「マスカレイザー」の女変身と同様に、穴が空いてて見える肌ってのをやりたかったんだが、作ってくれただけでも、まぁいいか。後ろ帯のチュールレースはちゃんとなってたけど、腕のレースも捨てがたかったんだがなぁ。また使うか。


将軍ザンダー・神官モードス・博士ヴィンスー・闇騎士ガウザーはこっち


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