vol.7 疾風怒涛篇


闇生物メガノス

ここで度々紹介しているように、ニフティの会議室での大谷くんの発言はすごく気になる。
他の戦隊とかビーカブのデザイナーの人も注目してるんだろうか?俺だけか?
俺なんか、もう大谷くんのために裏モチーフ考えてるようなものだ。もっと感謝されてもいいと思うんだが。
んで、これは大サービスというか、ホントにもう隠しモチーフと言えない程、露骨にパクってしまった。ズバリ、セミミンガだ。太股に半分かかる造形とか、左手の処理とか、おまけに色まで。まんまと流用している。モチーフをメガネにしたため、頭と肩に円の造形を入れてみたが、それでもソックリだ。
なのに、なんで外すかなぁ?キルギス星人とか言ってたか?甘い。
「宇宙船」の古怒田さんは分かったぞ。
まぁ、狙いとしてはバッチリなんだけどな。

闇生物ゴハット

あまりシンプルなシルエットの怪人てのは好きじゃない。なんか手抜きっぽく見える気がするし、意図していないパクリに見られがちだからだ。それぐらい怪獣・怪人の類は量産されている。アニメも含めるとすごい量のはずだ。
だから、いいか悪いかは別にして、なるべく複雑なシルエットにするよう、注意しながらデザインするようにしている。
ただ、たまにはやりたくなるんだな。単純なの。
モチーフを帽子にしてたんで、すんなりと星型のシルエットを描き、中を埋めていくような作業になった。星型ということで、隠しモチーフはムラサキヒトデにした。どーでもいいけど、ダークロボットって、なんでこんなに造形がヒドいかなぁ。あ、手に触手を付けたから、ゼロワンに出たやつに近いか?
こういうのに限って、けっこー評判が良かったりする。まぁ出番も多かったしな。スナフキンの帽子だと分かったやつは居なかったみたいなんだが。

闇生物ジャブー

デザイン作業中には、必ず手元にライダー怪人図鑑なんかを置いておいて、詰まったり悩んだ時には、それを開いて励みにしたり、パクることが多い。
ただ、そういうのを見るにつけ、過去の怪人デザインの偉大なことに気付いたりする。デザインとしての方法論が当時あったかどうかは定かではないが、少なくとも「センス」に関しては、僕はまだまだ当時のエキスプロのデザイナーにとても及ばないと思う。
最初からオコゼルゲみたいに体を斜めに走るラインでモチーフを分けようと思っていた。セッケンをモチーフにしたことで、洗濯板と泡の2つのモチーフを与えてみたが、泡の感じがオコゼルゲとは相いれないんで、隠しモチーフをシラキュラスに変更して、左半身と頭はグチャグチャにアブクまみれにしてしまった。ここまで左右非対称の闇生物って、実は珍しいのかな?
シラキュラスって、子供の頃、すごく怖かったなぁ。
どーでもいいけど、今の若いもんは洗濯板を知らんのか?

闇生物グルリス

手持ち武器のアイデアが底をついた。というか、棒とか剣だとどうしてもシャイニング・ブレードの出番が増えてしまい、クローやガンの出番もないとなぁなんて、色々考えてしまうからだ。それとも、そんなに売れてなかったんか?ブレード?シャンバイザーよりは良かっただろ?
腕を飛ばして武器にするヤツにしようと思い、隠しモチーフはアオデンキウナギにした。これは当然といえば当然の選択だ。前から筒状のものが集まって出来たラフがあったんで、それを利用してバッと仕上げる。筒状の寄せ集めっていうのは、鉛筆で直線をガッガッ引いていればなんとなく「らしく」なるので、よく使う手法といっていい。他の人のデザインにもよく見られる。
ただ、モチーフを最後にコイルにしたために、輪っかみたく描かねばならず、けっこー大変だった。アオデンキウナギの眼のパーツ部分を抜かなきゃなんなかったし。
ただ、この回でもガンやクローは使われなかったように思うが、どうだったか?
ブレイダーに気を取られてて、よく覚えてないんだが。


vol.7 疾風怒涛篇・総括
それにしても70年代怪人は偉大だ。造形も前澤さんがやってたりするしな


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