sin

観てきた。
バカと下ネタが出てこない内容は超好みで面白かったし、画も本当に見応えがあってすごく興奮したんだけど、その分、なのか、ずっと「音」について違和感があった。平板で書き割りみたいな音響バランスとか、ライブラリをそのまま並べたような効果音とか、あえてなんだろうけどとにかくチャチく聞こえる。さらに自作からの引用はともかく、オリジナル伊福部音楽の唐突さには「もう勘弁して」というか失笑しかなく、そんな[文芸坐地下]っぽい聴覚バイアスに足を引っ張られたせいか、正直後半の悪ノリするあたりは完全に着いていけなかった。
それが「好きにやった」結果だと言われれば、ああそうですかとしか返しようがないのだが。
お前らにはまだ早いだろうという、ごくわずかに居た子供までもが盛り上がってる中で、ひどく悔しい思いをした。ううむ、バイアスなー。

ちなみにその「音」の中には、オレの左側に座ってた同年代ぐらいの男女(夫婦?)が、自衛隊とか米軍が活躍するたびに「チッ」と舌打ちしたり「えぇー……」と呟いたり貧乏ゆすりを始めたりと、あからさまにイラついてる様子も多分に含まれていて、そういう意味でも今回は残念な鑑賞に終わったので、上映が終わる頃にもう1回観に行こうと思う。

それにしても、そういう人、本当にいるんだな。さすが沖縄か。つーか理解できないなら観に来んなよ。