覚醒の刻

前回からほぼ間髪入れずに『ビースト覚醒』の劇中車1/64ミニカーをでっち上げましたよ。というのも『バンブルビー』の時と違って唯一商品化の可能性があったJADAのラインナップに1/64スケールが存在しなかったので、早い段階で諦めがついてたからなんですけども。いやぁそれにしても商品が出なかったのは残念でした⋯⋯。


チラッと登場した前作から引き続きオプティマスプライムのカーモードはFleightlinerのトラックなんですが、それに当て込んだのか良い感じのミニカーがマッチボックスから最近出てましたんで、そちらをベースに後部の脚になるとことかフロントのバンパーガードなど劇中でカスタムされているところを3Dプリンタ製のパーツ追加で再現しています。色を塗り替える段階で年式がちょっと違うことに気付きましたが、細かいことは気にしませんよ。


ミラージュのカーモードであるポルシェはいっぱいミニカー出てるしベースにするのも選び放題だろうとタカをくくってましたが、まったく同じ仕様のは数年前に台湾のセブンイレブン限定で出た京商OEMのものしか見当たりませんでした。そこで入手しやすいホットウィールのポルシェ964に3Dプリンタ製のリアスポイラーを付けて再現しています。青いストライプはいつもの転写シール。


ワーゲンのバンもミニカー色々出てますけど、ホイルジャックと同じ型のやつは本当にないんですよね。ほとんどフロントガラスの中央にセンターピラーが立ってるちょっと古い型のやつばかりで。というわけで厳密には全然違いますがなるべくセンターピラーが目立たないマッチボックスのミニカーをベースにしました。自作したのはバンパーと荷台ぐらいで、側面のグラフィックはJADAの1/32ミニカーを参考にデータを自作して転写しています。


難しかったのが今回のバンブルビーで、カマロ自体はさほど珍しくないもののオフロード仕様になってるものなんて無いわけですよ。前回のドロップキックとシャッターみたいにタイヤだけ変えて転がせないのも芸がないなぁと考えて、ホットウィールのカマロのボディとウインドーだけ使用してシャシーはまるごと自作することにしました。なので前後左右に出てるパイプフレームも全部一体になっています。まぁ結局デカいオフロードタイヤを履かせたら、ものの見事に回らなかったんですけども。


スカージのカーモード、Peterbiltのトラックはマッチボックス一択で。古い型ゆえかバリエーションが結構あって、入手したのが使えなかったということもありました。フロント側はがんばって再現しましたが、後ろの製材機?のとこは資料がなくてかなり適当。スカージといえば全体に張り巡らされた鎖が印象的で、モールドすると扱いが大変そうだからアクセサリー用の細いチェーンを巻き付けてみましたが、なんかオモチャっぽくないので最終的に取っ払ってしまいました。


バトルトラップのGMCレッカー車もマッチボックスにありました。こちらは後部の牽引機しか見せ場がないので結構作り込んでいます。ボンネットのスーパーチャージャーっぽいのは前回のシャッターの余ったパーツをそのまま流用。ドアに社名?のロゴが入っていることに気付いたのは転写シールを外注に出した後でした。しくじった。

今回の最難関はこのナイトバードでした。カーモードは日産GT-R(R33)でミニカー自体は鬼のように選択肢があるものの、劇中車を再現できるものと考えるとどれも違う。特徴的なライトが入っていないヘッドライトの穴を再現できそうなのがエフトイズの食玩「日本名車倶楽部」のものぐらいなのでメルカリで入手しましたが、やはり細部の違いがありすぎて改造が大変そう。そこで先のバンブルビーとは逆にシャシーとウインドーだけを流用してボディー部分をまるごと作り起こしています。そう書くと簡単そうですが、流用パーツとのすり合わせに難儀して10回ぐらい作り直しました。こんなことなら車台も窓も全部イチから作り起こした方が良かったかもしれません⋯⋯。
というわけで「最初から作り起こしにすればベースにするミニカーで悩まなくていいじゃん!次からはそうしよう!」と誓ったところで終了。次もあるかどうか知りませんが。