ステージ

久々に同じ用途でBB-8の東西対決。キッチン用品メーカーICUPのアイスモールドと日本の雄コトブキヤによるシリコントレー。

どちらも基本的には氷を作るための型として売られているもの。ロックグラスのサイズなんてどれも似たようなものだからか、型の大きさはほぼ同じで、おまけに色までほぼ一緒。ちなみにお値段の方はICUPのが約半値。

中身は全く異なっていて、型の割り方や材料の流し口の位置、モールドの精度はまるで違う。一見するとICUPの方は裏側までモールドが回っていて精密そうに見えるが、実は表のモールドもほとんど同じような感じでかなりユルユル。おまけに頭と本体半面を一発で抜く都合で、全体にダルマ体型でバランスはあまりよろしくない。一方のコトブキヤは雄だけに見事なもので、これを型にして別の玩具作れるんじゃないかと思わせる緻密さがあるし、型自体の厚みがかなりあって安定感もハンパない。

ただ実際のところ透明な氷にしてみれば細かいモールドなんてのは意味がないし、体積の膨張に追随するためにあえて型を薄くしているというキッチン用品メーカーならではのノウハウもあって、こと氷作りに関してはICUPに分がありそう。
コトブキヤのはむしろ氷以外のキャンディやチョコレートといった不透明なものを抜いた時にこそ真価が発揮されるはずで、そういう意味では同じ土俵ではなくそもそも異なるステージにあるものなのかも。