keshiスタイル

年が明けましたが淡々と昨年の続きやりますよ。
というわけで前回からの流れでバンダイのカプセルトイ『フォスケシ』。なんだかいかにも「商標が取れませんでした」的な苦しいネーミングですが、個人的には『スタケシ』なんてのよりキャッチーで良いんじゃないかと思ったりもします。まぁ「フォス」って何よ?みたいなツッコミはともかく。

SUPER7やインディーズトイメーカーのSUCKADELICが展開し、全地球的に「M.U.S.C.L.E.」あるいは「keshi」スタイルとして通用する、いわゆる「キン消し」フォーマットに倣ったPVC製無彩色フィギュア。満を持して元祖バンダイの登場となりましたが、まぁ現在でも「キンケシ」は新作出続けてますから、トピックではあるもののさほど新鮮味はないのかな。造形面でもおそらく同じところが手掛けてると思われ、そこはかとなく同じニオイというかクセの強さを感じる部分があります。正直、あまり好きな味じゃない。

世代的に相応しい旧3部作のキャラクター8種を、『スター・ウォーズ』世界をイメージした色ということで白と黒にカーキという土(つち)色というか砂色というか要するに汚し色の3カラーで展開。

旧作時の消しゴムと並べて。当時の正規版権モノはタカラとマルカのみで、それ以外はすべて無版権。ほとんどがガチャガチャの景品だったわけだから、この頃のベンダー業界はまさに無法地帯の様相。意図的かどうかは不明ながら、フォスケシのR2-D2が「直立状態なのに3本脚」という無法の雄たるコスモス版にボリューム感ともによく似てるのがちょっと面白い。

と、昔のものを出してくると、どうにもフォスケシのこの色気の無さが気になります。今後成型色のバリエーションが出ないとも限らないですが、実際カラフルだったらどうなのかというのを確認するために……

染めてみました。
いつもなら樹脂染料SDNの登場となるところ、今回は対象がPVCなので扱いやすいダイロンマルチを使用。R2-D2はカーキ色のを青く染めたんですが、当時モノが経年でくすんだような渋い色合いになって嬉しいやら悲しいやら。ダース・ベイダーとストームトルーパーはできればそのまま黒と白で並べられたら良かったんですけど、黒のベイダーは出なかったんですよ残念ながら。
やっぱり消しゴムというとこういう並びが落ち着くわと思う反面、たぶんこんな仕様で出てたら総スカンだったでしょうなぁ。